お正月を祝う飾りものといえば、鏡餅ですよね。みなさんは飾っていますか?
私は田舎育ちで子供の頃は、お家で餅つきをして自分たちで鏡餅を作ったことを覚えています。
鏡餅は、歳神様へのお供え物として床の間に飾るのが一般的です。縁起のいいものということは何となく知っていますよね。
今回は、そんな縁起物の鏡餅についての豆知識です。
鏡餅につきもの橙とは?
さて、鏡餅の上に乗っている果物、みなさん何だと思いますか?
だいたいの人は小さいミカンだと思っていることでしょう。私もその一人でした。実はあれはミカンではなく「橙(だいだい)」という柑橘系の果物なんです。
鏡餅の一番上には橙を乗せることが決まっています。今回はこの橙についてお話ししたいと思います。
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橙は葉っぱ付きの方が望ましい?!

一般的にはあまり聞きなれない橙という果物。スーパーでもあまり見かけませんよね。見かけるのはお正月前だけ。
この橙にはだいたい枝つきの葉っぱがついていることを知っていますか。
お餅に乗せるのに邪魔だから捨ててしまおうなんて考えた人、いませんか。この「枝付き葉っぱ」が重要なんですよ!
普通の柑橘類、みかんなどもそうですが、実がなってそのままにしておくと木から実が落ちてしまいますよね。
でも橙は違うそうです。普通、冬を越す時に落ちるはずの実はしっかりと枝についたままになっているのだそう。しかも、2年3年とそのままの形で付いているというから驚きです。
この生命力の強さから、代々家が栄えていきますようにという願いと重ねて橙が鏡餅の上に置かれているそうですよ。
つまり、枝付き葉っぱ付きの橙は、この代々栄えますようにという意味合いをより表すために必要なものだそうです。勉強になりますね。
それと、飾りに使われる葉っぱ(ゆずりは・裏白)にも意味があって、鏡餅はとても神聖なものなのです。
https://alicewaters.jp/kagamimoti-ha/
鏡餅を飾るときにはそのあたりも見て選んでみてくださいね。
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鏡餅の橙、食べ方や処分
さて、鏡餅はお正月を過ぎると役目を終えますよね。お餅は「鏡開き」の日に美味しくいただくことができますが、橙はどうしていますか?飾り終わった鏡餅の橙の食べ方や処分の仕方も知っておきましょう。
橙はミカンと違って甘みがなく、酸味と苦味が特徴です。そのためそのまま食べるということは出来ません。でもこんな縁起のいいものを捨てるのも気が引けますよね。
酸味と苦味が特徴の果物で似たものがあります。そう、香りがよく薬味として使われる「すだち」です。
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橙もすだちと同じように料理に活用するといいでしょう。「橙ポン酢」を作ってもいいと思います。美味しそうですよね。
また、橙も柑橘類ですのでマーマレードやジャムにもなるそうです。ほどよい苦味がヨーグルトなどと相性抜群です。
ちなみに私が子供の頃は鏡餅の上の果物を小さいミカンだと思って兄弟と競って食べていた覚えがあります。
でも酸っぱいイメージはなかったような…不思議に思って母に聞いてみたら、自分たちで作っていた鏡餅の時には小さいミカンを使っていたということでした。どうりで甘くて美味しいわけですね(笑)。
橙もミカンも見た目は似ているのでよかったのかもしれませんね。またミカンに比べて橙はかなり高級品です。
私の家は古くからある田舎の家で、鏡餅も30組は作っていました。一般家庭としては多いですよね。だからあまり売っていない橙ではなくミカンを使っていたようです。
鏡餅は、飾る日にちにも注意を!
またこれからは飾る日にちにも注意してみましょう。
鏡餅を飾るのは、「12月26日から28日の間」に飾ります。
特に八のつく日は末広がりの八ですので縁起がいいとされています。逆に29日は苦餅といって縁起が悪いので避けましょう。
飾る日にちは特に気にしていなかった人も多いと思いますが、やはり縁起物ですので今年からいい日に飾り付けするようにしてみましょう!
まとめ
いかがでしたか?気なく選んで飾っていた鏡餅。橙にもしっかりと意味が込められていたんですね。「家が代々続きますように。」これからはこの意味もしっかり理解しながら飾りたいですね。